実はこの9月入学のハナシは、出てくると思っていました。
ツイッター上では賛否両論ですが、留学経験のある私はもちろん賛成派です!
ただし、「世界標準」なんて聞き心地の良い言葉に惑わされてはいけません。ちゃんと調べてはいませんが、学期が9月スタートなのは北米・ヨーロッパ諸国と中国くらいなもので、その他の多くの国はそうではありません。
参考までにお隣の韓国は3月スタートだそうですし、シンガポールは1月、マレーシアは3月で、台湾は8月。南半球では、ニュージーランドが1月で、オーストラリアは2月、ブラジルは2月でアルゼンチンは3月とのこと(出典はこちら)。
そうなのです!入学時期に世界標準なんて存在しないのです。
逆に、「桜の咲く時期云々で日本文化」という理由の反対意見についての私なりの考えは、「それは京都のハナシかな?北海道は日本文化じゃないのかい」みたいな感じですね(半分冗談ですよ)。
私が9月スタートに賛成の理由は、報道ではあまり大きく扱われていないようですが、最先端の分野で活躍できる人材を日本に呼び寄せるためには、プラスになると思うからです。9月スタートにすると、先進各国で学んでいる人たちを日本に招聘するには好都合です。
日本がこの分野で名乗りを上げているというハナシは、あまり耳にしたことはありません。アメリカを含めて西欧各国では、ビザの制度から永住許可・国籍の取得まできちんと整備して、優秀な人材の争奪戦の様相だと聞いたことがあります。
ラグビーの日本代表チームがそうだったように、経済活動の現場が、異文化との共存・共栄の場になれば、違った日本が見えてくるかもしれないじゃないですか?そんなワケなので、優秀な外国人の雇用を促進する目的であれば、9月スタートは大いに賛成です。
まあでも、私は実現しないと思っています。
これと似ているのは、首都機能の移転のハナシ。東京の一極集中は良くないから遷都しましょうという、例の議論はどこへいってしまったのやら状態ですよね?これと同じ運命を辿るというのが、私の読みです。
未来の新しい姿(あるいはゴール)を皆で共有して、そこに向かって動きだそうとすると、議論(根回しや調整)が先だという勢力が必ず出てくるのが日本です。あ、でも、もちろん何事も一長一短ですから、悪いことばかりではないと思いますよ。
してみると、新型コロナウィルスの専門家会議から昨日出てきた「新しい生活様式」という言葉には、「議論はしたい人に任せておいて、個人個人で変えられるところはどんどん変えましょう」というメッセージが込められているのかも知れません。
良いほうに考え過ぎかしらん?でも、そんな風に受け止めれば、後ろ向きにならずに前に進めそうな気がしてきませんか?
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