シベリアにあいた穴と星新一の短編小説『おーいでてこーい』

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 ツイッターで、最近ちょいと話題になっている穴。

 「何だ、この穴?」と思いますよね!何かで繰り抜いたかのようなキレイな穴に見えます。

 これ、北極圏内のシベリアに出現した穴だそうで、最初に見つかったのは2014 年。

 リンクを読み進めてわかったのですが、最近新たにできた 17 個目の穴を調査した結果が公表されたことで、私たちの目にもとまるようになった、というワケです。

 どのようにできたかというと、まずこのツンドラ地帯の地下には、大量のメタンガスがたまっているとのこと。で、その蓋の役割になっていた永久凍土が融けてしまう程度に気温が上昇したことにより、ガスが噴き出てしまい、その痕跡がこの穴ということのようです。

 北極圏での気温の上昇がもたらしているとする様々な画像や動画をネット上ではよく目にしますが、この穴はインパクトあり過ぎです。

 「地球温暖化」という言葉とその原因については、様々な意見があるようですが、私的には、幼少時の頃の記憶からも特に冬季間の気温は確かに上昇しているという実感があります。

 なので、こうしたニュースには思わず反応してしまうワケですが、この「穴」に関しては別にもうひとつの理由があって、それはかなり昔に読んだ短編小説のことを思い出したからです。

星新一の短編 SF 小説に教えられたこと

 「 SF 小説」という言葉は、最近は耳にしなくなりましたが、私の年代に近い方々にはお馴染みだと思います。NHKが『タイムトラベラー』を連続ものとして放送していた時期と重なると思いますが、私も SF(サイエンスフィクション)の虜になったひとりです。

 そんな当時に読み漁った SF 小説の中でも、特に記憶に残っているのが、星新一の「穴」をめぐる短編小説です。

 この写真を見てその小説を改めて読みたくなったのですが、肝心のタイトルを覚えておらず、しかも読んだのが「学校の教科書」だったような気もするし、文庫本だったような気もするし状態。50年近くも前のハナシですから、そんなもんです😆

なんと”115刷”!

 でもネットで調べてみて、すぐに「これだ」というのを見つけることができました。すぐに書店の在庫を検索で調べてみると、あるじゃないですか!

 便利な世の中です。

 でね、その本屋さんではこの文庫本、面を出して陳列されていました。ということは、「推しの一冊」ということになるワケで、穴の写真に反応したのは私だけではないと感じて、なんだか嬉しい気分になったことを白状しておきます。ニヤリとしていたかも知れません。

 探していた短編のタイトルは『おーい でてこーい』です。

 その内容は詳しくは書きませんが、改めて読んでみて、SDGs という言葉に時折感じる違和感のようなものは、この一片の小説の影響だと改めて感じることとなりました。

 読んだのが何歳の時だったのか覚えていませんが、「タイムトラベラー」が放映された時期とこの文庫本が出版された時期が重なっていますので、早ければ小学校6年生の時ということになります。

 潜在意識とでもいうのでしょうか、言葉には表現しにくい感情的な部分って、こうしたことの積み重ねで形成されているのかなと、ふとそんなことにまで思いを巡らさせた、「地球にあいた穴」の写真でした。

補足:星新一の小説は、学校の教科書で何度も取り上げられているようです。こちらにリストになっています。

参考にした情報

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